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警備員や誘導員に従って事故を起こしたらどうなる?

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ショッピングセンター誘導員の指示には従わないとダメなの?

混雑するショッピングモールなどで、満車のため駐車場待ちの長い列やそれに横入りしようとする車、大型駐車場からはひっきりなしに車の出入り。そのために店側が車の往来を誘導する警備(交通)スタッフを配置しているところをよく見かけます。

2018年の年始に、大型アウトレットパークでも次のようなトラブルがありました。

お正月休みともあって家族連れの買い物客で大混雑のアウトレットパーク。そこで車両の誘導スタッフが、来店客の交通整理をしていました。アウトレットパーク脇にある一般道で、右折しようとしている車を誘導スタッフは、左折するよう指示をしたのですが、そこで指示をする誘導スタッフと指示されたドライバーとの間で言い合いになってしまったのです。

車両の誘導スタッフに対しては「親切によく案内してくれる、サクサクと指示を出してくれるので助かる」といった声がある一方で「公道でドライバーに停車するよう命令する権利はない
」という反対の声もあります。

実際、警備(交通)スタッフの誘導には、法的にどのような拘束力があるのか調べてみました。

1)「交通誘導警備員を配置する義務がある」

地方自治体の条例によっては、道路工事など道路の使用許可を申請するときに、交通誘導警備員を配置する義務があります。これは(道路上の)交通安全のためです。テーマパークやショッピングモールなど大型施設の駐車場出入口なども同様ですが、誰でも良いというわけではなく、決まった試験(警備業務検定)を合格していることが必須となります。

2)「警備員に法的権限はない」

警備員の配置義務があるとはいえ、警備員に「法的強制力」や「法的な権限」があるわけではありません。

そのため指示に従うかどうかは、ドライバーに決める権利があるのです。

例えばドライバーは誘導スタッフの指示に従い、安全運転のための確認作業を怠ったことで事故が起きた場合でも、ドライバーに責任があるのです。あくまでドライバーは「誘導スタッフ」を参考にするということで、どのような状況でも指示に従わなければならない、というわけではないのです。

警備業法15条
警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たっては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、または個人もしくは団体の正当な活動に干渉してはならない。

事故を起こしてしまった場合の責任は!?

もしも誘導スタッフの指示を参考にし、ドライバー自身もきちんと安全確認をしハズなのに事故を起こしてしまった場合、責任の所在はどうなるのでしょうか?

「誘導スタッフの配置義務がある場所」「ドライバーは警備員の指示に従った」

これは基本的にはドライバーの責任です。運転をする上での安全確認が不足していた、またはしなかった、ということになるのです。

ただ、ドライバーに全責任があるというわけではありません。誘導スタッフが誘導指示に間違いがあって交通事故が起きたもので、裁判の判決で警備会社が損賠賠償命令を受けた例がありました。

警備(交通)スタッフの誘導の誘導は、カーブミラーと同じくあくまで参考にし、しっかりと自分の目と判断で運転するようにしましょう。

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